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『こころのやまいのとらえかた』を広げて臨床に活かすゼミ 第3回

大起 安東


【講師】

佐々木淳先生(大阪大学 大学院人間科学研究科 臨床心理学研究分野 教授)


【内容】

『こころのやまいのとらえかた』とは、クライエントの病理や困りごとだけに着目するのではなく、心理学、医学、哲学、社会学など幅広い視点からクライエントをとらえ、心理支援に活かすことを目指した本です。このゼミでは、『こころのやまいのとらえかた』を1章ずつ精読していき、クライエントをやわらかくとらえていくために知っておくべきことや考えておくべきことをおさえていきます。


今回のゼミで取り扱う第3章のテーマは、「バイオから見えてくるやまい 〜やまいの理解における『客観性』と『主観性』〜」です。


「こころのやまい」は、私たちの神経系や遺伝とどのように関わっているのでしょうか? 近現代の生物学的研究は、こころのやまいをどこまで「客観的」に説明できるのか、またその理解において「主観的」な経験や当事者の視点はどのような役割を果たすのか——本ゼミでは、こうした問いに焦点を当てます。


生物学的理解の利点と限界を検討し、「説明」と「了解」という異なるアプローチからこころのやまいを捉え直します。

さらに、当事者性や主観性をめぐる議論にも踏み込みながら、こころのやまいをより深く理解するための視点を探ります。

バイオロジーが見せる「やまいの姿」と、そこからこぼれ落ちるもの——その狭間で、私たちは何を学び、どのように向き合うべきなのでしょうか。

ご関心のある方は、ぜひご参加ください。


このようなニーズのある方はぜひ一緒に学びましょう。

・「精神医療や心理学における生物学的アプローチの基本を学びたい」

・「こころのやまいと神経系・遺伝の関連について知りたい」

・「生物学的な説明が持つ可能性と限界について議論したい」

・「当事者の視点を踏まえたこころのやまいの理解を探求したい」

・「Gルートを経ているので、心理学の基本の話を聞いてみたい」


「こころのやまいのとらえかた」が追い求めている世界観

・とらえる視点に伴って、見えてくる側面が異なる

・したがって、「とらえかた」は臨床に影響を与える

・「とらえかた」をやわらかく広いものにしていきたい

・「とらえかた」が狭くなるのは、「答え」が少ないからではないか

・多くの答えを得るために、多くの視点からの「問い」を提供したい

・「とらえかた」はすべて自分のなかに収めていくことができるはず


事前学習とゼミの参加方法

オンライン開催(Zoomのミーティング機能で実施するため、講義部分のみ見逃し配信あり)

1.ゼミの当日までに、「こころのやまいのとらえかた」の「第3章 バイオから見えてくるやまい 〜やまいの理解における『客観性』と『主観性』」を精読する

2.疑問やコメントをフォームに書き込む(前日までに!):第3章を読んで理解したことや疑問に思ったこと、疑問点など、自由にお書きください。お互いに理解や疑問を共有すると、理解が深まります。講師から時間の限り、疑問にお答えしていきます。 

3.当日のゼミに参加する(講義部分は、1ヶ月間の見逃し配信あり)


*今回のゼミでは、講師からの講義のあと、参加者の皆さんからの疑問やコメントに対して、フィードバックをいたします。


*各回で参加チケットの販売を行います。全ての回に出席する必要はありません。学びたい回にご参加ください。次回以降の日程は、決まり次第お知らせいたします。


参加資格

・公認心理師、臨床心理士、臨床発達心理士のいずれかの資格をお持ちの方

・心理学を学ぶ学生・大学院生


【イベント概要】

日時:2025/03/21 (金)19:00 - 20:30(見逃し配信も視聴可能)

方法:オンライン開催

参加費:3980円


【資料について】

ゼミの使用書籍(※ご自身でご用意ください)

『こころのやまいのとらえかた』

著:佐々木淳

出版社:ちとせプレス

発行日: 2024年4月1日

ISBN: 978-4-908736-36-0

定価: 2400円+税




 
 
 

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