top of page

『こころのやまいのとらえかた』を広げて臨床に活かすゼミ 第5回「社会システムの中で見えてくるやまい」


【講師】

佐々木淳先生(大阪大学 大学院人間科学研究科 臨床心理学研究分野 教授)


【内容】

『こころのやまいのとらえかた』とは、クライエントの病理や困りごとだけに着目するのではなく、心理学、医学、哲学、社会学など幅広い視点からクライエントをとらえ、心理支援に活かすことを目指した本です。このゼミでは、『こころのやまいのとらえかた』を1章ずつ精読していき、クライエントをやわらかくとらえていくために知っておくべきことや考えておくべきことをおさえていきます。


今回のゼミで取り扱う第5章のテーマは、「社会システムの中で見えてくるやまい-やまいという『もの』と『こと』」です。


私たち専門職は、日々クライエントや患者の苦悩と向き合い、診断基準に基づいたアセスメントや治療計画を行っています。しかし、その実践の背景にある社会文化的影響について、立ち止まって考える機会は多くありません。


本セミナーでは、「こころのやまい」を生物医学的な「もの」としてだけでなく、社会的に構築され、意味づけられる「こと」としても捉え直します。


診断基準の変遷、精神疾患言説の流行、そして過剰診断といった現象が、私たちの臨床判断やクライエントとの関係性にいかなる影響を与えているのか、また、「やまい」がどのように社会の中で理解され、経験されているかを検討します。


医療・心理・福祉などの専門職が、「治す」「支える」とは何かを、あらためて考える場になればと思います。


ご関心のある方は、ぜひご参加ください。


このようなニーズのある方はぜひ一緒に学びましょう。

・診断や病名をめぐる社会的な影響に関心がある方

・「治す」「支える」とはどういうことか、問い直したい方

・治療や診断の過程で、当事者が抱える葛藤に関心がある方

・「こころのやまいをどう語るか」を丁寧に見直してみたい方


「こころのやまいのとらえかた」が追い求めている世界観

・とらえる視点に伴って、見えてくる側面が異なる

・したがって、「とらえかた」は臨床に影響を与える

・「とらえかた」をやわらかく広いものにしていきたい

・「とらえかた」が狭くなるのは、「答え」が少ないからではないか

・多くの答えを得るために、多くの視点からの「問い」を提供したい

・「とらえかた」はすべて自分のなかに収めていくことができるはず


【イベント概要】

日時:2025/7/22 (火)19:00 - 20:30

方法:オンライン開催

参加費:3980円


事前学習とゼミの参加方法

オンライン開催(Zoomのミーティング機能で実施するため、講義部分のみ見逃し配信あり)


可能であれば、『こころのやまいのとらえかた』第5章「社会システムの中で見えてくるやまい-やまいという『もの』と『こと』」を読む。

(事前に読めた方は)本を読んで感じた疑問やコメントを、フォームに書き込む。

当日のゼミに参加する(講義部分は、1ヶ月間の見逃し配信あり)

*今回のゼミでは、講師からの講義のあと、参加者の皆さんからの疑問やコメントに対して、フィードバックをいたします。ゼミでは、各自「音声・カメラオン」もしくは「音声・カメラオフ」を選んで参加いただけます。事前学習ができない場合でも、お気軽にご参加ください。


 *各回で参加チケットの販売を行います。全ての回に出席する必要はありません。学びたい回にご参加ください。次回以降の日程は、決まり次第お知らせいたします。


参加資格

公認心理師、臨床心理士、臨床発達心理士のいずれかの資格をお持ちの方

心理学を学ぶ学生・大学院生


ゼミの使用書籍(※ご自身でご用意ください)

『こころのやまいのとらえかた』

著:佐々木淳

出版社:ちとせプレス

発行日: 2024年4月1日

ISBN: 978-4-908736-36-0

定価: 2400円+税



 
 
 

Comentarios


bottom of page